ポチくんは、ボクより1か月年上の赤毛の柴犬です。
メグちゃんとポチくんは小さな時から遊んでいた幼馴染です。
言ってみたら幼稚園からの幼馴染。ボクは小学校高学年から転校してきた幼馴染って感じ。
ボクは仲間に入ったとき遊び方を知らなくて、最初はメグちゃんがずっと教えてくれてた。メグちゃんはボクの師匠なの。
そのうちボクが遊べるようになって、「遊びが上手なオスの子がいるよ」ってメグちゃんに紹介されたのがポチくんだった。
お座りの姿勢がとても立派で、胸が前にぐんと突き出てかっこいいんだ。
この時のポチくんはメグちゃんと見分けがつかないくらい細身で似てて、遊び好きでフレンドリーな優しいお兄ちゃんだった。
ほら、こんな感じで遊んだんだよ。いっぱい遊んでくれた。
おじいちゃんが入院してボクが寂しがっておばあちゃんが困った時、メグちゃんとポチくんがボクの時間に合わせて河原に来て遊んでくれたこともあった。
1歳ちょっと過ぎた頃からかな、ポチくんは大人になって、体も大きくなって立派なオス柴になった。
それからボク達は、大人としてのお付き合いをするようになった。
それまで一緒に同じお皿でお水を飲んでいたけど、大人になってからはボクはポチくんが終わるのを待つの。
ポチくんはすっかり落ち着いて、「自分、不器用っすから。高倉犬(たかくらけん)です。」っていう硬派な感じになった。
ちょっと近寄りがたい雰囲気があるけど、ボクを見つけるとポチくんは「よう、久しぶりだな」って近寄ってきてくれる。
だから「ポチくん来たよ」って誰かが言うとボクも駆け寄るの。ポチくんが気が向いたときは今でも一緒に遊ぶよ。
ボクはポチくんが大好きだから、一緒に帰るときはおうちの近くまでついて行っちゃうんだ。
ちゃんと前を見てないで、うっかりポチくんのカマを掘っちゃって「ガウゥ(自分の後ろに立つと斬りますぜ)」って怒られるけど。
そのせいでポチくんがポチ母さんに怒られちゃう。ごめんなちゃい。
ポチくんはメグちゃんと併せてボクの大事な幼馴染です。
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