昨日の夕方、ボクはいつも通りお散歩に行ったの。
いつもの場所に向かっていたら、途中でお友達に会った。
「なんか、ワンちゃんが突然亡くなったって、泣いている人がいる」
ボクはびっくりして、いつもの広場に行った。
そうしたら、男の人が、大きな袋のようなものに覆いかぶさって泣いていた。
ボールで遊んでいたら急に倒れて死んじゃったらしいって。
おばあちゃんが良く見ると、寒い中、3人家族で来ていた飼い主さん達がみんな上着を脱いで、それをワンチャンに頭からすっぽりかぶせてあげていた。
だからわんちゃんはどんな子か見えなかったけど。
おばあちゃんは飼い主さんの一人にお名前を聞いたから、多分あの子だってわかった。
9歳だったんだって。
わんちゃんは大きい子なんだ。ボクより二回りくらい大きいかな。
だから、少なくても15キロ以上はある。
飼い主のお母さんが、手じゃ運べないからって、車と台車を取りに家に行った。
もう、土手の広場には誰もいなくなって。
だんだん暗くなってくるし。
風が吹いてて寒い。
車で来ても、広場までは車は入れない。
土手の入り口から広場までは、普通に歩いてもボクは15分くらいかかるよ。
おばあちゃんは放っておけなくて。
ボクをたった一人一緒に残ってくれた別のお友達に預けて、お迎えを待っているわんちゃんのところで残った飼い主さんと一緒に待っていた。
台車がきた。
おばあちゃんは、飼い主さん達と一緒に丁寧にわんちゃんを台車に乗せた。
台車から頭と足がはみ出しちゃって。
飼い主さんと一緒に、丁寧に毛布でくるんで落ちないように乗せなおした。
おばあちゃんは、複雑な気持ちだった。
9歳って。 遊んでて突然死んじゃったって。 なんか複雑だった。
悲しかったけど、なんか複雑な気持ちだった。
台車に乗せた時、まだ、わんちゃんの足が暖かかったんだって。
おばあちゃんは、いつか自分もこんな日が来るのかもって、複雑な気持ちだったんだって。
いつも遊んでいる広場。この木の右の向こうで天国に行っちゃった。
わんちゃん、天国でもボール遊びしてください。
おばあちゃんは、あの泣いていたお兄ちゃんをとても心配しています。
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