犬の後ろ足は意識して鍛えようー犬の衰えは後ろ足から

後ろ足の筋肉鍛えてる わんわん豆知識

おばあちゃんがね、ボクがおうちに来た時から、ボクの左後ろ足を気にしていたんだ。

まれに、びみょーに、ぴょこってするのが気になってたらしいんだわん。
お医者さんは、まだ子供だから、様子見ていいって。

でもね、クソがつくほど真面目で融通が利かないおばあちゃんは、
その「様子を見る」があいまいで、どう見ればいいんじゃい!って。

それで、本当に、ボクの体形や歩き方とかを、うるさいほど見ていたんだわん。

結論から言うと、ボク、7歳半の時に、整体で見てもらって、
足や股関節には異常ないって。
若干、右前足の可動域が左に比べて狭いのと、
左後ろ足が右よりすこし前に出ているんだそうです。

約7年経って、おばあちゃんはやっと安心したんだ。
だってね、ボク、怖くてレントゲンを激拒否するので、これまで検査ができなかったんだわん(テレ)

だけどね、その間、おばあちゃんは意図的にボクの後ろ足を鍛えておりました。

ボクの後ろ足の筋肉がついてきているの、わかるかな?

まずは、ボク4か月。後ろ足、モモがほっそりでしょ。
まだまだ、これからって感じ。

犬4か月の筋肉

次はボクが3歳。
この頃はすでに筋肉隆々ですわん。
みんなに「おいしそう~」って、よく触られたんだわん。

犬3歳の筋肉

そして7歳半、シニアに突入したけど、貯筋がしっかり!
まだまだいけます。

7歳の筋肉

この、立っている姿勢も大事なんだけど、それはまた後日。

では~、どうやってボクを鍛えたんでしょうねえ。

夏の暑さで、なかなかお外で運動もできなかったり、
あめあめでお散歩行けなかったり、
あまり歩かなくなったり、
お時間がなかったり、
そんな時は、お家で楽しく、コミュニケーションを取りながら、筋トレですわん。

 

犬の体の老化は足腰から始まります

一般的には、犬は前足に全体の7割の体重をかけていると言われています。
上述のレックスの写真を見ると、姿勢が前がかりに見えると思います。
前足でしっかり踏ん張れれば、歩けてしまうので、後ろ足の筋肉が衰えやすいのです。

人間同様、犬も、若いうちからの貯筋が、健やかなシニアライフを送れますし、寝たきり予防にもなると言われています。
後ろ足が衰えると、排便姿勢が取りにくくなったりしますので、動けるうちに後ろ足の貯筋をしましょう。

*わんには個体差があります。また、腰や足に疾患がある場合は、十分に配慮、あるいは獣医師の指示を仰いでください。

 

またぐ、という行動は良い運動です

レックスは、よく物をまたいで歩きます。
飼い主が寝ていると、それをまたいで行きます。

褒められたものではありませんが(笑)
これは、後ろ足を片方ずつ上げることによって、筋力アップになります。

これを、楽しみながらトレーニングとしてやることができます。

 

突っ張り棒や掃除機のホース、サランラップの芯など、わんちゃんがまたげるものを何本か並べ、おやつで誘導するか、リードをして並べたものの上をゆっくりまたいで歩かせます。

後ろ足が同時にぴょん!とジャンプしないように。
ジャンプでは後ろ足が鍛えられません。
ジャンプするようなら置くものを低くするか、さらにゆっくり歩かせるようにします。

後ろ足が上がらないと、置いたものを蹴飛ばしたりします。
一度にやらず、少しずつ、気長にやりましょう。

慣れてきたら、しっかりと踏ん張れるように、
硬い床ではなく、
ベッドやソファ、ヨガマットなどの上でやると効果アップです。
但し、不安定ですから、目を離さないようにね。

 

柔らかいところに乗っかって歩く、立つ、座る

小型犬なら、クッションでもできます。
ただし、転倒に十分注意してください。

マットレスや、座布団、敷布団、少し空気を抜いたエアマットなど、不安定でしっかり踏ん張れるところを使います。
不安定ですから、転倒には十分気を付けてくださいね。

慣れない子は、何とか歩こうと、その場で足踏みしたりします。
後ろ足が動くならまずは足踏みからでも。
無理は禁物です。

できればその上を、ゆっくりと歩かせます。
一歩一歩、踏みしめないと歩けませんから、後ろ足にも力が入ります。
ここでも、ぴょんはしないように。

また、歩いて、お座り、立て、をゆっくりやるとさらに効果的です。
ゆっくりとやるには、おやつかリードでゆっくりと誘導します。

バランスボールが良いなんて言うところもありますが、
いきなりはですね、登れないものです。
少しずつ、レベルを上げていきましょうね。

 

肉球をこちょこちょ

あまり嫌がらない程度にですね、後ろ足の肉球を「こちょこちょ」っと。

そうすると、わんちゃんはその足を意識して動かします。

遊びながら、楽しくやると、素敵なコミュニケーションにもなりますよ。

強くこすって肉球を傷つけないように注意してくださいね。

 

立ったままのお手ポーズ

立ったままで、お手をします。
例えば、右前足でお手をすると、対角線の左後ろ足が鍛えられます。

立ったままで、お手をして、しなければ手を少し持ち上げます。
無理に手を上に持ち上げないように。
わんちゃんに合わせ、上がる程度で。

ポイントは、お手をしたまま、じっとしていることです。
最初はカウント1,2,3程度から始めて様子を見ましょう。
右をやったら左をやります。

じっとしていることで、後ろ足とバランス感覚が鍛えられます。

 

坂の上り下り

おうちに、なにかで緩やかな坂が作れるようなら、坂の上り下りは良い筋力アップになります。

階段を使って、というところもありますが、時には小型犬には高すぎることもありますし、跳ねてしまっては後ろ足のトレーニングにならないため、坂がお勧めです。

カーペットの端切れなど、表面が滑らない素材のもので、緩やかな坂が作れるようなら、お試しあれ。

 

まとめ

鍛える機会が無いと、どんどんと衰えていくのが筋肉です。

夏場や梅雨など季節がらで、またはお仕事の都合でお散歩が短い、という場合でも、おうちトレーニングで筋力トレーニングを補っていけたらいいなと思います。

ただ鍛える、というだけでなく、飼い主さんとわんちゃんの楽しい時間になることも、願っています。

 

 

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